Web Audio API で、the sliding Goertzel DFT filter を試作 (1帯域)
Web Audio APIでのSTFTによる帯域分割がうまくいかないので,
the sliding Goertzel DFT filterに抜け道を求めました.
↓the sliding Goertzel DFT filterの素敵な文献↓
The Sliding DFT
SLIDING IS SMOOTHER THAN JUMPING
DFTの1帯域分に着目すれば,IIRフィルタで実装できるわけです.
しかも, フィルタだから毎サンプルでの算出結果が得られる.
とりあえず, DFT点数を1024, 着目する周波数ビン番号を20としてみました.
ただし, 負の周波数ビンとカップリングし,虚数が出ないようにしています.
さらに,発散しないように damping factor : r = 0.995で, 極を単位円から離しました.
数値は耳で聞いて設定しました.
damping factorがあるのでDFTと完全に一緒でもない.
今回, IIRフィルタをScriptProcessorNodeで組みました.
Web Audio APIにはIIRFilterNodeもありそうですが,私の環境では見つかりませんでした.
ScriptProcessorNodeも廃止が告知されており,
AudioWorkerNodeに置き換えられるそうで.
しかし,AudioWorkerNodeも私の環境にはまだ無い.
儚いものです...
最後に,ScriptProcessorNodeに引数とバッファを持たせる方法について.
↓JavaScriptでは, こんな感じにほいほい追加できる↓
オブジェクトを利用する
気づくまでに時間がかかり,
チャネル数を偽装して引数を渡そうとするなど,悪戦苦闘しました.